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ノーマライゼーションを提唱したミケルセン

ノーマライゼーションを提唱したミケルセン

知的障害者をその障害とともに受容し、普通の人と変わらない生活条件の提供を受けられる思想をノーマライゼーションと言います。ノーマライゼーションの概念と原理はデンマークの「1959年法(精神遅滞者法)」が基になっています。そしてこの1959年法をつくるために「知的障害者に関する福祉政策委員会」の委員長を務めた人物が、ノーマライゼーションの生みの父と言われるN.E.バンク-ミケルセン(男性)です。当サイトでは「尊敬する女性」をご紹介していますが、介護関係で尊敬する人と言えば、このミケルセンを紹介しないわけにはいきません。

ノーマライゼーションの確立

ノーマライゼーションの確立昔のデンマークの知的障害者政策は、保護主義といいながら1500床以上の巨大施設に障害者を保護し隔離したり、優生手術を無差別に実施する等の非人間的処遇など、知的障害者を抑圧・隔離する政策でした。1951年に知的障害者の「親の会」が発足されたことによって施設を各地域に小規模に創り、障害者が最大限発達出来るように個々のニードに合わせた援助や教育そして訓練を他の市民に与えられているのと同じ条件で障害者にも提供してほしいと政府に働きかけました。その後、1959年法(精神遅滞者法)が制定されたことによってノーマライゼーションという考え方が確立されました。
今の福祉の原理や目標としての役割は、この時出来たノーマライゼーションという思想と1959年法から体系化されているのです。

ミケルセンの思想

ミケルセンの思想ミケルセンの論文を読むと、ミケルセンのノーマライゼーションの考え方の中心は専用思想からの脱却にあり、「障害者は、他の市民と平等の存在である」「障害者は、他の市民と同じ一般法で援助されるべきである。」という2点を核としています。
従来、障害者に対する援助は障害者専用のサービスから作り出し、それは障害者専用の生活の場や学校、車両などのサービスの基盤をつくる障害者専用の法律や制度によるものでした。しかし、障害者のための特別なサービスは特別な組織となり障害者を隔離に生み出す結果になりました。ミケルセンは障害を持った人に対し、特別な存在ではなく我々と同じ人間として理解し行政的に特別法から一般法への統合をはかりました。その結果1980年にデンマークで「社会サービス法」が制定され、障害者は障害者というカテゴリーに基づく支援ではなく、個々のニードに基づく支援の規程になり、ミケルセンはこの法律を「ノーマライゼーション原理の帰結」と評価しています。

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