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日本でわずか31人のスペシャリスト

日本でわずか31人のスペシャリスト

チャイルド・ライフ・スペシャリスト(以下CLS)とは病院生活を続ける子どもの精神的負担を軽減し、子どもが子どもらしく過ごせるように支える専門の資格を有する職業です。アメリカの医療現場ではCLSが小児医療に深く関わることで、入院期間の短縮や鎮痛剤の使用量の抑制などの効果が上げられています。しかし資格取得の難しさや認知度の低さから日本では2015年11月現在でわずか31人しか活動していません。

CLSの仕事

CLSの仕事日本に31人しかいないCLSの1人が働く病院は、小児医療に関する高度な専門知識と技術があり、重篤な症状の子どもや妊婦を受け入れている小児専門病院です。そこで働くCLSの仕事は、担当の患者さんの毎朝のカルテチェックからはじまり、子どもにも分かるように図や模型を用いての検査の事前説明などがあります。また検査などの慣れない出来事に対して子どもが対処できるよう、子どもの希望にそった治療方法の提案もしています。小児治療に大事なのは、子どもがストレスなく過ごせること。そのために日常生活に近い状態で十分に遊べる機会や環境を作ることは大事なのです。

少人数ならではの不安

少人数ならではの不安病院という特殊な環境でも子ども達が心から楽しんで笑っていると、CLSとしてのやりがいが生まれます。しかし、欧米の病院では1つの病院にCLSが複数いるのに対し日本では1人が現状です。医師や看護師からのサポートがあっても、CLSの仕事として子どもとの関わりを考えるのは自分自身なので、常に不安がつきまとうこともあります。仕事が似ている保育士の方と話すことはあっても、やはり同じCLSに相談できない大変さは仕事の難しさを物語っています。

CLSになるためには

CLSになるためにはCLSの資格を取るには3つの条件があります。1つは四年制の大学を卒業していること、2つめはCLSの資格認定団体であるChild Life Councilが定める教科を履修すること。3つめはCLSの指導のもとに480時間以上のインターンを行うことです。これらの条件を満たし、認定試験に合格して初めて「認定CLS」の資格を取得できます。
しかし、日本にはCLSの養成課程がないためCLSになるには北米の学校に留学するしかありません。CLSを採用する病院は増えつつありますが、認知度が低いCLSは資格の取りづらさから人材も足りない状態です。もっと多くのCLSが医療の現場にいることで、子どもが子どもらしく過ごせる環境を作り、小児医療の未来を明るくできるでしょう。

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